13. 右腕のしびれ 50代女性

主 訴:右肘から右手にかけての痺れ

現病歴:緑内障
既往歴:胃潰瘍、メニエール
その他:腰臀の痛み、寝汗、歯ぎしり、疲れやすい、睡眠の質が悪い等
体型:やせ型

経 過
5ヶ月前から急に右肘から右手に痺れを感じる。
肩を上げたり肘を曲げたりすると悪化する。
時間の経過とともに悪化してきたので来院。

その他に体が疲れやすくしんどいので
元気になりたいという希望もありました。

所 見
首の状態が悪く腕を支配している神経を圧迫。

骨盤もあまり良い状態ではなく
腰は後湾していて左の足だけが内側へねじれる。

東洋医学的な診断では
虚弱でストレスがかなりたまっている状態でした。

鍼灸治療
初 回(1日目) 
腕の神経の圧迫の改善。体質改善。

2回目(3日後) 
前回の施術後、右首に突つっぱり感が出るが一日で治まる。
痺れの回数が減ったかな?という感じがする。

3回目(7日後)
痺れの回数が減った気がする。

4回目(10日後)
痺れは変化なし。
眼科にて前回の眼圧が右14㎜Hg、左18㎜Hg。今回は両目とも13.5㎜Hgだったそうです。

5回目(14日後)
右肘から手首にかけての痺れは全くない。右親指と人差し指の痺れが半減。それ以降1週間に一度の間隔で来院。指の痺れ回数は減りつつありときに全くなかったりする事がある。この頃の指の痺れは指の腹の部分のしびれで、親指に出たり人差し指に出たりといった感じです。

結 語
この方の痺れの誘因は元々華奢な体型で首も悪くまた骨盤も悪い為に首へ負荷がかかっている状態でお買い物など重い荷物を両手で持つ動作を繰り返していた事が考えられます。
その為、アドバイスとして骨盤体操と買い物時はカート等の使用を勧めました。

鍼灸を受けてから改善した事
腰臀部の痛みも改善してきた。眼圧が下がった。幼い頃から悪かった睡眠の質が良くなり、歯ぎしりも減った。寝汗も程度が軽くなり、かかない日が多くなってきた。体の疲れやすさも改善。性格的に今まで言えなかった事が言えるようになる。顔色が白くなった。(くすみがとれた)※この方は瘀血といって血の滞りもあったので、それが改善した事によるものだと思います。