抗アレルギー作用:花粉症

花粉症:

 花粉症の3大徴候は『くしゃみ・鼻水・鼻づまり』です。

 この症状は東洋医学でいうと『肺・脾・腎』の3臓が関与していると言われています。この3臓は水分代謝にとても深い関係があります。

 【鼻水、鼻づまり】の症状は鼻の粘膜に炎症が起き、浮腫の状態になっているので、水分代謝を良くして浮腫を取り除きます。

 【くしゃみ】は肺と密接な関係があります。東洋医学では鼻は肺が通じるところとされているからです。くしゃみは肺の気が上逆(下に向かうものが逆流して上に向かう)することで起こります。

 ですから、花粉症において最も肺が重要になってきます。また忘れてはいけないのは肺と大腸は表裏関係と言われおり、互いに影響し合います。ですから大腸もまた重要になってきます。

 花粉症の鍼灸治療は3ヶ月ほど前から始めるのがいいと言われています。実際は症状が出てから受けられる人が多く、効果もあります。

 以前、花粉症の薬は服用しはじめのときだけ効くという患者さんがいました。どの薬も暫く飲み続けると効かなくなるので、飲む薬がないと言っていました。そこで鍼灸治療を試すことに。鍼灸治療をしてみると・・・患者さん曰くとても楽になったと言っていました。

 私の知人に鍼灸が嫌いな「ヒノキ花粉症もち」がいるのですが、私が見かねて《試しに耳ツボしてみる?》と聞いたところ、《する!》っと言ったので、耳ツボをすると、本人曰く《ちょっといいみたい》と言ったので、《鍼をすると、もっといいよ~》っとささやくと、《じゃーやってみようかなぁ》ってその気にそして鍼灸治療結果は調子がいいようです。もちろん鍼灸治療は続けないと効果がないので本人は続けています。