12. ふくらはぎがつる 70代女性

主 訴:ふくらはぎがつる

現病歴:高血圧症、蓄膿症
既往歴:大腸がん、静脈瘤
その他:右足の親指が痛い

経 過
 ふくらはぎは前からよくつっていたが、左ふくらはぎの静脈瘤の手術をしてから両足のつりが治まっていた。面白い事に手術後、蓄膿症の症状も出なくなった。しかし、手術3ヶ月後に風邪を引き、風邪薬を服用してから朝の起床時に足をのばすと、つるようになった。このごろ、車の運転後、車から降りるときにも足がつるので怖くなり当院に来院。
 その他に右足親指が触れると激痛、歩くときも靴が当たって辛い。整形外科で相談するが何もしてくれない。 

所 見
西洋医学的所見:腰神経の反射が弱い。
        骨盤から股関節にかけての筋肉の緊張あり。
        ふくらはぎも硬く、押すとつりそうになる。
東洋医学的所見:水と血の流れが悪く滞っている状態。

鍼灸治療
1回目(1日目) 治療後ふくらはぎのこわばり感が減る。

2回目(5日目) 今朝、起床時足を伸ばしてもつらなかった。

3回目(12日目) 同上

4回目(21日目) 前回治療3日後にふくらはぎが硬くなる感じがあった。

5回目(28日目) 太ももの後ろ側にこり感がある。ふくらはぎのつりは全くない。

6回目(35日目) 右足親指の痛みがかなり減っている。

以降、週に1回ほどの施術を受けています。

現在はふくらはぎのつりと右足親指の痛みはありませんが、蓄膿症を始め他の悪い症状の改善と0
鍼灸治療を受ける事で1日がとても軽やかに過ごせるという事で来院しています。

施術を受けてから改善した事。
①夜中のトイレの回数が減った。
②高血圧症が薬の服用なしで少しずつ改善している。現在は正常値内。
③便通がよくなり薬の服用が減った。(大腸がん手術で便通が悪かったのが施術をしてから、便通がよくなりすぎたため服用量を減らす)

補足として
右足親指の痛みに対しての施術は全くしていませんが、来院後、主訴に対しての施術を受けるようになってから徐々に痛みが減っていきました。