15. 交通事故の後遺症 40代女性
主 訴:首の痛み、頭痛、吐き気、腰痛首の痛み
その他:足の冷え、握力がない、目がかすむ、胃痛
経 過
15年前交通事故に遭い、むち打ち症になる。整形外科でのレントゲン検査は頸椎の4番と7番にズレがあるとの事。
症状は、首の鈍痛、吐き気、めまい。事故2週間後自然に症状が楽になり、リハビリとしてマッサージを始めたが、そのとき頭の付け根を押されたとき『グキッ!』っと音がしてから吐き気が始まる。それ以降具合が悪くなり、外部の整体院で治療を受けてから改善し、つらい症状が全くなくなった。
7、8年前から仕事が多忙になってから、コメカミに頭痛が起き、首の鈍痛が始ま る。治療院で施術を受けたがあまり改善が見られず、症状が悪化している状態になった頃、母親が当院を知ってそのつてで来院。
来院したときは、握力が殆どなく物が握れない、指の痺れ、車の乗車中のときブレーキなどの振動で首が非常に痛い。通常は後頭部に重しのような石がのっかかっている感じ。腰痛もあり、脚を上げにくく、足先を地面に引っ掛けそうなど、仕事を続ける事が困難な状態でした。
所 見
<首>
頸椎6番ー7番間階段変形。 首の可動域は若干悪い。 上肢(腕)の腱反射:左側が特に反応なし。
<腰>
可動域:回旋運動のみ悪い。腱反射:膝蓋腱反射が両脚とも反応なし。
仙腸関節のテスト:若干異常あり。
<東洋医学所見>
気血両虚
施術方針
神経の圧迫を取り除く事、腰に関しては炎症が強かったので鎮静効果とテーピングの固定で骨盤の負担を軽くする。
東洋医学的には補気補血。
施 術
初診日:平成26年3月28日
2回目(4月5日) 指の痺れは左は軽減、右は全くなし。足の裏の冷え感が無くなった。頭痛も少し楽。その他は変化なし。
3回目(4月12日) 頭痛はなし、首のだるさがある。胃の状態も少し良い。
4回目(4月16日) 首のだるさは有るような無いような。胃薬は服用していない。荷物整理後、右足首に鈍痛が起きる。
5回目(4月19日) 吐き気が減る。後頭部の重し感はなし。右首に違和感、首すじの突っ張り感。右肩のこり感。
6回目(4月26日) 後頭部の重しが何となくある感じ。握力も戻ってくる。
7回目(5月10日) 殆どいい感じ。首が楽になってきたら腰が気になり始める。以降1~2週間の間隔で来院。首の状態も以前の様な辛さはないものの 疲れがたまってくると首に重だるい痛みが出る。腰も9回目からテーピングを加えながらでしたが、3ヶ月後にはしなくなりました。
現在も定期的に通われていますが、 どちらかというと疲れから来る首肩こり、腰痛という感じです。