通便作用:気海
玄米で便秘:
前回、便秘には大きく分けて原因が4つあると書きました。面白い例があるので紹介します。
友達と韓国料理へ食べにいった時の話です。そのとき体調の話になリ、その時に便秘の話が出ました。しかし、私も相手もお酒が入っていたので脈診はできず、舌診や相手の体質から友達は『②の気の巡りが悪く滞っているタイプ』と思いました。しかし、話をしていくうちにえっ?っという話が出ました。
それは・・・ひどい便秘になったきっかけが玄米食だったのです。もともと便秘で玄米がいいと思い食べるようになったそうです。初めは良かったけれども徐々に便通が悪くなり、1年経つか経たない頃には玄米食を始める頃よりひどくなり何をしても全く出ない状態になったそうです。
この話を聞いて『②の気の巡りが悪いタイプ』か『④の腸が弱っているタイプ』のどっちだろう?と悩みました。間違った施術をすれば、かえって症状が悪化します。しかし、総合して友達は②よりも④のタイプと思ったので、気海というツボに灸をしてねと教えました。
気海の場所はへそから1.5寸。だいたい人差し指と中指幅の幅です。もちろん、友達にはタイプに迷いがあることを述べ、悪化する可能性があるから、そうなったら中止してねと伝えました。それからすぐ、友達から連絡があり、お灸をしているあいだ腸が動いて灸が終わる頃に便が出るようになったそうです。なかなか快調らしいです。
<最後に>
友達の話を聞いて、以前私がブログに書いた『薬と毒』を思い出しました。同じものなのに相手によって毒にもなるし薬にもなるのだと改めて思いました。