抗アレルギー作用:アトピー性皮膚炎
花粉で肌が痒くなり肌が荒れる:
アトピー性皮膚炎の方で《花粉で肌が痒くなり荒れる》というコメントを頂きましたのでここで説明をします。
東洋医学では肺臓の状態は皮膚に現れると考えられています。肺臓の生理機能が正常であれば、皮膚はしっかりして光沢があり、程よく潤いを保つことができます。『程よく潤いを保つ』のはどうしてかというと気の作用の一つに衛気(えき)というものがあります。
衛気は外は皮膚・肌肉と内は今日腹部内の臓腑に分布しているもので、皮膚を保護し汗腺の開閉を調節する働きがあります。肺はその衛気をコントロールして、皮膚に潤いを与えているからです。また、衛気を巡らすことにより外からの異物をも防御しています。
ですから花粉でアレルギー反応が起き、肺臓の機能が狂ってしまうと、衛気の働きも異常を起こし、肌が荒れるということが考えられます。
この状態で、肺臓を無視して皮膚だけを保護するクリームや薬を塗っていると次第に肺臓は悪化していくことになります。
鍼灸は肺を整えることで衛気も正常な働きに戻していきます。その結果、花粉で肌が荒れる・痒くなる事はなくなると言われます。