寝違えについて

 一般的には朝起きた時に痛みを感じて気づきます。検査や画像では明らかな変化がないようです。

 痛みの原因は筋肉の血行不良、頚椎の関節の炎症などと言われていますが、はっきりとした原因はわかっていない状況です。

 痛みの原因の誘発は首の姿勢不良や日頃の筋疲労などではないかと思います。

 痛みはそのまま放置しても自然に治っていくことが多いです。治っていかない方はその後、病院、接骨院、マッサージ、や整体と通い、回復が芳しくなければ鍼灸治療を受けるという感じです。

 ここで問題なのが、自然に治っていくという方です。実は軽い炎症は大体一週間くらいで治っていきます。なので、炎症による痛みは治まっているのですが、その患部は、もしかしたら気づかない程度の筋肉の硬直が残ったままとか関節も少し動きが悪い状態かもしれません。

 この状態を残したままですと、また寝違えをしたり、頭痛を起こしやすくなったり眼精疲労しやすくなったりと首から上の状態が悪くなることがあります。その出方も、すぐではなくゆっくりと進んでいき、徐々に症状が出る人もいれば、限界まで全く症状がなく突然起きることがあります。

 首の骨の中を脳を養っている椎骨動脈が通っているので、首の状態が良くないと椎骨動脈の血行も悪くなり、脳への栄養も滞りやすくなる可能性があります。結果、脳細胞の働きが低下するなどの弊害がおきやすいと思います。

 しかし、私はこの首の寝違いの大半は体の姿勢からきているのではないかと思っています。

 その理由は姿勢が悪いと 骨盤→胃→肩甲骨の下→肩→首→アゴという順番で悪くなっていくからです。最終的に顎関節症になる人もいれば歯の噛み合わせが悪くなる人もいます。

 この時に噛み合わせを直したりしている人は、姿勢を良くする施術をすると首や顎に痛みが出やすくなります。

 ですので、初めて寝違いをした時は、鍼灸治療を受けて欲しいと思っています。


鍼灸治療の効果としては血行を良くするため筋肉、関節の動きを改善し、
首の状態が良くなるため脳への血流も改善されます。